884のらくら日記! | ここは884/笹山の、のらくら日記です。

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黄昏のラッパ。

パーーパーーパーーー♪

パーパーーパッ


目を覚ますとおとうふやさんのラッパの音がした。
周囲は薄暗く。
窓の外に落ちかけた橙色の光。
割れて開いた窓から桜の花びらが落ち、寝転がった私の上で止まる。
破れてこびりつく様に残ったカーテンが、夕暮れの風に吹かれて揺れている。
酷く寒い。

続けてなるラッパの音に、おとうふが食べたくなった。
周囲に視線を走らせると、調度ネコが入って来たので、おいで、という。
こちらに来たネコに、麻の紐で、近くに転がったボウルを結びつける。
嫌そうに身をよじるネコを宥めて、
チラシを破ったメモと、指輪をくくりつけたボウルに入れた。

「おとうふがたべたいの」

そういうと、『木綿一丁』と書かれたメモと、指輪の入ったボウルを落とさない様に、
ネコが慎重に出て行った。

最近の私はわがままだ。
承知している。
けれどもネコが優しいから。
わがままを通してくれるから。
やめない。

ほどなくしてネコが戻ってきた。
そろそろとした足取りで、おとうふをおとさないように、ボウル事私の傍に置く。

「たべさせて」

そういってわらうと、嫌そうな顔で。
お豆腐を口に入れて、そろりそろりと寝転がる私の口に入れてくれた。
ひんやりしてきもちがよかった。

「おもっていたほど、おいしくないものなのね」

窓の外は、橙色から茜色。
薄紫。
群青。
灰色。
その先の、黒。

「ほしがでている」

ネコが言った。

「よるがくる」

「ええ」

「おまえににたよるが」

「ええ。…せめてさいごに、まっしろくなれるかとおもったの」

「おもったのよ」

「あたまわるいだろ」

「しってるわ」

「…ねえ。」

「わたしがしんだら」



うそでもいいから

かなしそうにないて







血の付いた猫の後を追いかけて、廃校になった小学校の教室に入ったら、
カラスが死んでたんだ。
カラスの血の上に破れた窓から桜の花びらが落ちてね、
なんだか不思議な光景だったよ。
悲しそうに、猫が鳴いてた。
長く、長く。


コンビニの森林募金に89,830円も収めた奇特なお豆腐屋さんに聞いた話。
小さい募金箱にお札をねじ込みながら、
指輪、9万円もしてさ。
木綿のお豆腐は170円だからねと言って笑った。


もちろん、信じちゃないけれど。
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Category : 散文
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